FAQ レパーサ

レパーサ皮下注140mgペン、レパーサ皮下注420mgオートミニドーザー

  • 質問:レパーサによる治療が適しているのは、どのような患者ですか。 /HMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない患者とは、どのような患者ですか。

    レパーサの投与対象は、心血管イベントの発現リスクが高く且つHMG-CoA 還元酵素阻害剤(スタチン)で効果不十分又はスタチンによる治療が適さない、家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症の患者です。
    スタチンによる治療が適さない患者とは、副作用の既往等によりスタチンの使用が困難な患者、スタチンの使用が禁忌とされる患者を指します。
    なお、レパーサは、スタチンによる治療が適さない場合を除き、スタチンと併用してください。また、心血管イベントの発現リスクについては、冠動脈疾患、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病等の罹患又は既往歴等をご確認ください。

    レパーサの電子化された添付文書には以下の記載があります。
    4. 効能又は効果
    家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症
    ただし、以下のいずれも満たす場合に限る。
    ・心血管イベントの発現リスクが高い
    ・HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分、又はHMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない
    5. 効能又は効果に関連する注意
    〈効能共通〉
    5.2 家族性高コレステロール血症以外の患者では、冠動脈疾患、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病等の罹患又は既往歴等から、心血管イベントの発現リスクが高いことを確認し、本剤投与の要否を判断すること。[17.1.1-17.1.5参照]

    〈HMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない場合〉
    5.3 本剤は以下に示す患者に使用すること。
    ・副作用の既往等によりHMG-CoA還元酵素阻害剤の使用が困難な患者
    ・HMG-CoA還元酵素阻害剤の使用が禁忌とされる患者

    なお、エボロクマブに対する最適使用推進ガイドラインには、以下の記述があります。
    5.投与対象となる患者
    【患者選択について】
    本剤は、心血管イベントの発現リスクが高く、(1)スタチンの最大耐用量※1を一定期間服用※2している又は(2)スタチンによる治療が適切でない、最新の疾患ガイドライン(参考:JASガイドライン)を踏まえた脂質管理目標値に到達していない高コレステロール血症患者に対して使用をご検討ください。
    ・最適な投与対象は、主として脂質管理目標値に達していないFH患者、冠動脈疾患の既往のある患者と考えられます。
    ・非FH患者に対する使用にあたっては、スタチンのアドヒアランスや動脈硬化性疾患に関する他のリスクファクターの管理の状況を慎重に評価してください※3
    ・本剤投与前には、スタチンに加えて(スタチンによる治療が適さない場合を除く)、エゼチミブを併用することも考慮してください。
    ・スタチンによる治療が適さない患者については、以下のいずれかに該当することを確認してください。なお、特定のスタチンの使用のみが困難な場合又は特定のスタチンの禁忌にのみ該当する場合には、他のスタチンの投与可能性も十分に検討してください。
    ①副作用の既往等によりスタチンの使用が困難であること。
    ②スタチンの使用が禁忌とされていること。
    ・高コレステロール血症治療の基本である食事療法、運動療法、禁煙及び他の動脈硬化性疾患のリスクファクター(糖尿病、高血圧症)の軽減を含めた内科的治療が十分に行われていることを確認してください。

    ※1 増量による副作用発現のリスクや患者背景(年齢、腎機能障害等)などを考慮し、医師がその患者にとってこれ以上増量することが不適切であると判断した用量
    ※2 FH患者、※3の①②に該当する患者の使用については、医師が臨床上十分な観察期間と判断する期間。それ以外の患者の使用については、原則として3カ月以上
    ※3 非FH患者では、以下のリスク因子を1つ以上有することを目安とする
    ① 冠動脈疾患(安定狭心症に対する冠動脈形成術を含む)の既往歴
    ② アテローム血栓性脳梗塞(明らかなアテロームを伴うその他の脳梗塞も含む)の既往歴
    ③ 糖尿病
    ④ 慢性腎臓病
    ⑤ 末梢動脈疾患
    ⑥ 久山町研究スコア(※)にて高リスク分類(50~59 歳:19 以上、60~69 歳:13以上、70~79 歳:8以上)
    ※10年間の動脈硬化性心疾患の発症リスクを予測するスコア。久山町研究のスコアは、JASガイドライン2022の図3-2に基づいて計算すること。

    医薬薬審発1121 第2号(令和5年11月21日)「最適使用推進ガイドライン エボロクマブ(遺伝子組換え)」より一部改変

    ※最新の情報は電子化された添付文書をご確認ください。電子添文のリンクはこちら

  • 質問:レパーサを凍結させてしまいましたが、この製剤を使用することはできますか。

    レパーサの保存条件は遮光下で2-8℃です。凍結させた製品は使用しないでください。

    レパーサの電子化された添付文書には、以下の記載があります。
    貯法:2-8℃に保存すること

    20. 取扱い上の注意
    20.1 凍結を避けて保存すること。
    20.2 本剤は外箱に入れた状態で保存すること。外箱開封後は遮光して保存すること。

    ※最新の情報は電子添文をご確認ください。電子添文のリンクはこちら

  • 質問:レパーサを長時間、または高温下(暑い車内等)においてしまいましたが、この製剤を使用することはできますか。

    エボロクマブ製剤の保存条件は遮光下で凍結を避け2~8℃であり、投与の際には、ペンでは30分以上、オートミニドーザーでは45分以上、個包装(箱)のまま遮光した状態で室温に戻してから投与することとしています。 そのため、温度が極端に高い場所や低い場所で保管しないでください。在宅自己注射のための持ち運び時においても、例えば、車のダッシュボードやトランク等でそのまま保管されることにないようご注意ください。

    ※最新の情報は電子添文をご確認ください。電子添文のリンクはこちら

  • 質問:レパーサ ペン/オートミニドーザーを自己注射する際の注射部位はどこですか。

    注射部位は上腕部、大腿部、腹部から選択します。上腕部への注射は、患者さん自身で皮膚を引き伸ばす、またはつまむことが難しいため、医師等または訓練を受けた家族に注射してもらってください。腹部へ投与する場合は、へそ周りは皮下脂肪の厚さや血管の分布が周囲とは異なることが想定されるため、へそ周り5㎝以内は避けてください。注射する部位(大腿部、腹部、上腕部の外側)を引き伸ばすか、またはつまんで、皮膚の表面を硬くします。皮膚の表面を硬くすることが出来るのであれば、どちらの方法(引き伸ばす、つまむ)を用いていただいても構いません。

    <ペン>
    1. 注射部位を決め、消毒します。
    2. オレンジのキャップをまっすぐに引き抜きます。外します。オレンジのキャップを外したら、5分以内に注射してください。
    3. 注射部位を引き伸ばすか、またはつまんで、皮膚の表面を硬くして、注射部位にペンを直角にあてます。(まだ、灰色のスタートボタンには触れないでください)
    4. ペンが動かなくなるまで先端の黄色い部分をしっかり皮膚に押し込みます。(まだ灰色のスタートボタンには触れないでください)
    5. 準備ができたら灰色のスタートボタンを押して、「カチッ」という音を確認します。皮膚に押しあてたまま、親指を離し、約15秒間待ちます。
    6. 注射が終わると薬液確認窓が黄色に変わります(終了時のカチッという音は聞こえない場合があります)。ペンを皮膚から離すと注射針は黄色い安全カバーで覆われます。
    投与後に皮膚に薬液が何滴か残っていたり、薬液が数滴漏れていても製品の品質上問題ございません。

    <オートミニドーザー(AMD)>
    1. 注射部位を決め、消毒します。
    2. カートリッジ底部を消毒して、オートミニドーザーに取り付け、ふたをパチンと音がするまでしっかりと閉めます。取り付けたら、5分以内に注射してください。この時、針先から薬液が数滴出てくる場合がありますが、問題はありません。
    なお、カートリッジは本体を持ち、カートリッジ上部の蓋に触れないよう注意してください。
    3. オートミニドーザーの緑のプルタブを左右両方剥がし、青色ランプの点滅とピッという何回かの音(実際にはピピピッと聞こえ、20秒間隔で連続して鳴ります)を確認してください。(まだ、青色のスタートボタンには触れないでください。貼付面の針カバーにも触れないようにしてください。)
    4. 注射部位にオートミニドーザーを貼り付け、指で粘着剤の端をなぞって固定してください。貼り付ける際には、腹部であれば引き伸ばし、大腿部は引き伸ばさずそのまま貼付してください。オートミニドーザーの貼り直しはできません。一度皮膚に貼った後に位置を変えないでください。皮膚に貼りつけた際にもピッという音(実際にはプルタブをはがしてから数十秒間隔で「ピッピッピッ」と継続してなります)と青色ランプの点滅を確認してください。
    5. 準備ができたら青色のスタートボタンを「カチッ」と音がするまでしっかり押しこみ※、緑色ランプの点滅を確認します。ピッという音(実際には「ピッピッピッ」となります)がして注射が始まりますので、このまま約5分間待ちます。
    ※スタートボタンを押すと、スタートボタンに押されて針ホルダーが下がり、投与針が安全カバーの穴から皮膚へ穿刺されます。機器内部で針ホルダーがロックタブに固定されるまで(「カチッ」となるまで)、スタートボタンを完全に押してください。
    6. 注射が終了すると緑色ランプが点滅から点灯に変わり、ピッという音が何回か(実際には「ピッピッピッ」という音)鳴ります。また、薬液確認窓から白いプランジャー(カートリッジ内の円筒状の部品)のみが見える状態になります。
    7. 注射が終わったことを確認したら、粘着剤を持って、オートミニドーザーを皮膚からはがします。皮膚からはがすとピッという音がします。また、表示ランプの緑の点灯は、はがした後に消灯します。 使用済みのオートミニドーザーをはがした後に皮膚に薬液が何滴か残っていたり、オートミニドーザーから薬液が数滴漏れていても問題ありません。

    ※最新の情報は電子添文をご確認ください。電子添文のリンクはこちら
    ※レパーサ皮下注140mgペンまたはレパーサ皮下注 420 mg オートミニドーザー 取扱説明書のリンクはこちら

  • 質問:レパーサ ペンを使用する際、「カチッ」という音が聞こえませんでした。投与できているのでしょうか。

    <1回目の「カチッ」という音が聞こえなかった場合>
    ペンをしっかり皮膚に押し当てたまま、もしくは約15秒程度そのまま押し当てたままにした後、薬液確認窓を確認してください。薬液確認窓が黄色に変わっていないようであれば投与はできていませんので、再度皮膚にしっかり強く押し当てた状態でスタートボタンを押してください。投与ができれば不具合ではございません。

    <2回目の「カチッ」という音が聞こえなかった場合>
    2回目の「カチッ」という音が聞こえなかった場合でも、薬液確認窓が黄色に変わったことを確認すれば注射が終了したことを確認できます。

    ※レパーサ皮下注140mgペン 取扱説明書のリンクはこちら

  • 質問:レパーサ オートミニドーザーを使用する際、体に貼りつけたオートミニドーザーからビーッという音が聞こえ、表示ランプが赤く点滅した場合の対処法を教えてください。

    これは、エラーが起きていることを意味しています。こうなった場合、注射は自動的に止まります。オートミニドーザーを皮膚からゆっくりと注意しながら外してください。薬液の全量又は一部が投与できていない可能性がありますので、担当医師にご相談ください。薬液が完全に注入されると、薬液確認窓から白いプランジャーのみが見える状態になります。

    カートリッジを取りつけたオートミニドーザーを再度使用することはできませんので、体に再度貼りつけないでください。医師に相談のうえ、必要に応じて新しいオートミニドーザーとカートリッジを使用してください。

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    ※レパーサ皮下注 420 mg オートミニドーザー 取扱説明書のリンクはこちら

  • 質問:レパーサの廃棄方法を教えてください。

    使用後のペン/オートミニドーザー(以下本剤)は分解したりせず、そのまま耐貫通性廃棄容器に適切に廃棄してください。また、本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないでください。

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    ※レパーサ皮下注140mgペンまたはレパーサ皮下注 420 mg オートミニドーザー 取扱説明書のリンクはこちら

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